【重要】2022年4月1日からの不妊治療保険適用開始における当院の治療方針について

2022年4月1日から不妊治療が保険診療化されます。これに伴って当院でも保険診療を用いた不妊治療を行うことが可能となりますが、1990年開院以来続けている患者背景に基づいたオーダーメイドでの生殖補助医療による治療は従来通り続けていく予定です。

体外受精を中心とした生殖補助医療を保険診療での治療をご希望の方へは適切に治療計画を立てて実施をさせていただきます。しかしながら、保険診療には厚生労働省・社会保険支払基金の定める制限やルールがありますので、全てを保険診療の範囲で行うことに限界がある点をご理解いただければと思います。そのため、保険診療の制度上、保険診療を行いながら保険外診療を提供することは禁止されています(混合診療の禁止※)。保険外の治療が必要な場合は全てが自費診療となります。

※不妊治療保険適用開始において、厚生労働省・社会保険支払基金より混合診療について以下の通り厳しく通達を受けており、その周期の診察はいかなる場合も「保険診療と自費診療の混合診療」を行ってはならないと記載されています。

当院では2022年4月1日より、保険診療に適合した診療行為・薬剤投与と認定され、保険点数が収載され算定されている医療行為・薬剤処方に関しては一部を除き自費診療の場合も保険収載された点数どおりの料金を適合させて頂きます(保険収載点数通り;10割)。

しかしながら、当院における生殖補助医療に関する費用(採卵・媒精・受精卵培養・胚移植・胚盤胞培養・顕微授精・胚凍結・凍結胚移植)につきましては、診療内容に全く変更はないため2022年4月以降も現行通りの自費価格とさせていただきます。

日々の診察の窓口負担は保険診療の場合は保険点数×10円の3割負担、自費診療の場合は保険点数×10円の10割負担となります。

(※例外としてクリニックで定めた価格での検査があります)

上記の通りご理解頂き、不明な点等ございましたら、お問い合わせください。

保険診療に関しましては、実施分を定められた点数毎に算定となります。同じような治療を受けたとしても個々で診療費は異なるため、予め金額をお伝えすることは難しい場合があります。

保険診療では、高額療養費・限度額認定証の制度をご利用いただけます。ご希望の方はご自身の加入されている保険者へお問い合わせください。

2022年3月29日

広島HARTクリニック

院長 向田哲規