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一般不妊治療について

タイミング法

一通りの検査で明らかな異常のない方、月経周期が整っており、基礎体温上も2相を保っている人の場合は排卵時期をホルモン検査や超音波検査で直接卵胞の大きさを見ながら、性行為をするタイミングを計画していきます。年齢的に余裕のある方は半年~1年くらい続けてみてもよいかもしれませんが、年齢が高めの方は見切りを早目につけ、次のステップに進まれた方がよいでしょう。

排卵誘発剤

検査上排卵障害が疑われる場合や、タイミング法だけでは妊娠に至らない場合、排卵誘発剤を用いて排卵をサポートします。通常、排卵は毎月左右どちらかの卵巣から1個起こるとされていますが、排卵誘発剤を用いますと複数排卵が起こる可能性があり、双胎のリスクには注意しなければなりません。

①塩酸クロミフェン(クロミッド)

 抗エストロゲン作用を有し、その結果脳からのGnRHやFSH/LHが増加することで排卵をサポートする。比較的刺激作用はマイルドであり、双胎のリスクは少ない。月経3日目から5日間内服する。

②HMG製剤

 FSH・LH製剤であり、ほぼ純粋はFSHのみの製剤からFSHとLHが同量ずつ含まれているものなど複数あります。投与量は一般的に○○単位と表現します。150単位程度で開始する方が多いですが、反応によっては75~300単位と幅広く、体外受精で採卵するために卵巣刺激を行う際には450単位投与することもあります。塩酸クロミフェンよりも刺激作用は強く、双胎や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)に注意しなければいけません。

③高プロラクチン血症に対して(テルロン、カバサールなど)

プロラクチン値が高値の場合、甲状腺機能や下垂体腫瘍など高値となる原因がある場合にはそちらの治療を優先しますが、原因が特定できない場合にはドパミン作動薬を内服します。

 

人工授精(IUI)

採取した精液を調整し、より運動性の高い精子を抽出した後に直接子宮腔内へ注入する方法です。自然周期での人工授精は成功率は低く、当院で行う場合は原則上記の卵巣刺激法と組み合わせて行います。通常は3周期試みても妊娠しない場合は体外受精を勧めることが多いです。

          

妊娠率について         

 

            方法          周期あたりの妊娠率(%)             多胎率(%)


  タイミング法         3~4           1

  自然周期IUI           4            1

 クロミッド周期          6            10

 クロミッド+IUI         8~10                            10

  HMG+IUI         10~15         20~25